バーベキューの準備


┃必要になるバーベキュー用品

バーベキューコンロが決まってもそれだけではバーベキューは出来ない。炭や食器、レシピ、レシピが決まったら食材など、その他にもバーベキューで必要になる用品や、あると便利なバーベキューグッズなどもある。参加者の人数や場所などで様々なので、状況や予算に合わせて準備が必要。

┃何処でバーベキューをするのか?

例えば公園のバーベキュースペースなら椅子やテーブル、水場などの設備は揃っている事が多い。

また、椅子が無くても、地面が芝生ならレジャーシートだけでお花見スタイルでも問題にならない。
しかし、海辺で下が砂浜だと、風が強く砂が飛んで来るので、テーブルぐらいは必要になる。そうした条件を事前に把握して、バーベキューグッズを準備して欲しい。







┃一般的なバーベキューグッズ一覧

先ずは何が必要になるのか項目だけまとめてみた。まとめると意外と多くのバーベキュー用品が必要になるが、必要なものだけ用意すれば良いが、忘れ物は無い様にしたい。

コンロ用品

□コンロ □炭やガス □着火用品 □火ばさみ □スモークチップ

調理用品

□まな板 □包丁 □ターナー □トング □フライパン □鍋 □さえ箸 
□ペーパータオル □調理用オーブン温度計

クリーニング用品

□洗剤 □スポンジ

保存や梱包用品

□クーラーボックス □保冷剤 or 氷
□タッパージ □ラップ □アルミホイル □ジプロック □ビニール袋

アウトドア家具

□テーブル □椅子

食 器

□皿 □カトラリー □グラス

その他

□水タンク □タオル □タープやパラソル □虫除け
□照明(ランタン、ヘッドライト)


┃参加者でも変わる必要なバーベキュー用品

家族だけで1日のんびりと快適に過ごしたいなら椅子は必要になったりする。しかし、バーベキューパーティで、参加者が大人数だと、とても人数分の椅子は揃えられない。同じことは食器にも言え、カップルや家族なら食器にも拘りたいが、人が多ければ紙皿に割り箸が定番だ。

そうした状況に合わせて必要なバーベキュー用品を用意して欲しい。

使いやすい紙皿もある

また、紙皿を用意する場合、何でも良い訳ではない、食事スペースとして各個人にテーブルが用意できないのであれば、手で皿を持って食べる事になるが、その皿が薄くフニャフニャでは食事に集中できず楽しめない。

そんな時は丈夫な紙皿があるので、そうした製品を準備するちょっとした心遣いで快適になる。食器のページでは丈夫な紙皿も紹介しているので参考にして欲しい。

●バーベキューで使い易い食器>>こちら

上記のリストの順番でこれから概要を紹介するが、長くなるので斜め読みで構わないので一通り目は通して欲しい。また、詳細については各ページを準備するので、必要だと思った項目だけ選んで読み進めば必要な用品も分かるはずだ。

┃コンロ

コンロについては既にバーベキューコンロの選び方で紹介しているのでそちらを読んでもらいたい。詳細についてはコンロの選び方や各製品のページで具体的な製品を紹介する。

●チャコールグリル(炭のコンロ)>>こちら
●ガスのコンロは>>こちら
●サブコンロ(蓋無しのコンパクトなど)>>こちら

┃炭やガス

燃料が無いとバーベキューは出来ない、ガスは製品指定の製品を準備すれば問題ないが、炭は様々な製品があり、炭によって着火し易いものと中々火が点かない製品もある。
また、火持や火力、香りの違いもあるので、何でも良いと言う訳ではない。

では、どの様に炭を選ぶかと言うと、炭のプロでもなければ、その善し悪しは分からないが、先ずは種類の違いを知る必要がある。炭には木炭、マメタン、鉱物系のブリックスなどがある。

炭の選び方に付いては、詳細を丁寧に解説しているHPがあったので、そこを参考にして欲しい。

┃BBQスタイル

炭の選びだけでなく、炭の置き方等も分かり易く掲載されているので、とても参考になる。

BBQスタイルは>>こちら


┃着火用品

ガスであれば一発で着火可能だが、炭の着火は苦労する人も多いと思う。通常着火剤を使うのが一般的だが、新聞紙やテッシュにサラダオイルを垂らしただけでも着火剤の代わりになるので試しみて欲しい。

それでも、着火に苦労する炭に出会う時もある。湿度や標高の問題もあるが、そんな炭でも新聞紙1枚で1発で着火できるスターターと呼ばれる用品もある。

使った事の無い人は半信半疑だろうが、あっけなく着火できるので、はじめて使用するとその性能に大半の人が、あまりにも簡単なので感動するほどだ。

スターターは別のページで紹介しているので参考にして欲しい。
●スターターは>>こちら

┃火ばさみ

100円ショップのトング等でも構わないが、炭を移動したり追加するのに必要なので準備して欲しい。柄の長い製品だと手が熱くvならずに炭を触る事が出来る。



┃調理用品

┃まな板

家庭ではまな板は1枚で十分だが、アウトドアでは頻繁に洗う事が出来ないので数枚必要だ。

野菜用、肉用等に分けて使用する。また、数人で調理するにしてもまな板は1枚では足りないので、2枚以上は準備すると調理がスムーズに進む。



┃包丁

まな板だけ複数あっても調理できないので、まな板の枚数分用意したい。これも野菜用と肉用の最低2枚あると調理がスムーズに進む。

また、ケースが付属し、安全に保管や運搬が出来る包丁もあるので、そうした製品を選ぶと持ち運びし易い。



┃ターナーやトング、さえ箸等

これも様々な製品があるが、コンロでは直火での調理に使用するので、ステンレス等の金属製を選びたい。

フライパンや鉄板用には木製やシリコン製の方が良かったりするので、使用する調理器具に合わせて選んで欲しい。




┃フライパンや鍋

鉄板が無くてもフライパンがあれば焼きそばくらいは調理できるし、ソースなども作る事が可能だ。

鍋もスープに使ったり、ボールにしたりする使い道がある。セットになっている製品はコンパクトに収納できてお勧めだが、取っ手が外せる製品であればアウトドア用の製品で無くても構わない。

ただし、直火で使用するので外側はススで汚れるので、家庭で普段使用しているものは使わない方が良い。ステンレス製品だとスチールたわし等できれいにできるので、気になる人はステンレス製品が良い。


┃ペーパータオル

唐突だが忘れては行けないのでここに入れた。食材お水気を取ったりするのにも使うが、頻繁に洗う事が出来ないので、包丁やまな板を拭いたり、テーブルを拭いたり様々な用途で活躍するので、1ロールは準備しておくと便利。

また、水場があってもお湯は出ない場所も多く、使い終わった食器を洗う前にペーパータオルで、脂や汚れを拭きとると食器洗いもスムーズに済む。

┃温度計

ローストはオーブン料理なので、温度が分からないと失敗する。蓋をしたグリル内の温度と肉の中心部の温度の両方を計測する。

温度は280度以上が計測可能な製品を選ぶ必要がある。




調理用品は使い易ければ何でも良いのだが、バーベキュー用として販売されている製品やよいと思える製品をまとめてみたので、興味のある人は参考にして欲しい。

●バーベキュー用調理用品は>>こちら


┃調味料

バーベキューを楽しむ場合は殆どの人が郊外に出かけるだろう。普段利用しているスーパーが現地にあったとしても、郊外店で品揃えが違ったりして、欲しい調味料が手に入らないこともあるので、出来る限り事前に準備しておきたい。

また、バーベキューでグリルすると食材の脂などは下に垂れる。そうすると塩も一緒に流れ味がぼやける事が多いので、塩が溶け切らずに食材に残ってくれる岩塩がお勧め。海外では海の塩よりも岩塩がグルメソルトとして人気があるのも頷ける。


┃洗剤

きれいな場所に出かけるのだから、次回訪れた時も気持良く過ごせる様にできるだけ汚さずに後にしたい。

家庭用の中性洗剤を持ち込んでいる人も見かけるが、水辺等ではそこに住む魚等にも影響が出る。

自分だけなら大丈夫と考えているのだと思うが、そんな人が大勢居るので影響は小さくない。できる限り環境インパクトの少ない、キャンプ用の洗剤を使用して欲しい。

┃保存や梱包用品


┃クーラーボックス

何れも同じ箱に見えるので大きさだけ気になりがちだが、クラーボックスも様々で、気になる保温性能も大きな違いがある。

ソフトとハードでは当然ハードの方が保温性能が高くなり、そハードであってもホームセンター等で安売りされているクーラーボックスは蓋に断熱材が入っていなかったりするので、期待する保温性能がえられない製品もある。

目的地が遠く支度から食材を持って行く場合には保温性能の高い製品を選びたい。

また、ドリンクは頻繁に欲しくなるが、食材は調理する時だけなので食材とドリンクのクーラーボックスを分けると食材が痛むのを防げる。

また、分けると一つ一つのサイズも小さくする事が出来、ドリンクの缶への臭い移りも防げる。いっその事ドリンク用はソフト(クーラーバック)にしてしまえば、帰りは畳んで荷物を減らす事も出来るし、家での収納場所もコンパクトにまとまる。

ハードとソフトのクーラーボックスをまとめてみたので参考にして欲しい。

●クーラーボックスの選び方は>>こちら


┃保冷剤

数種類あるが、性能が異なるので欲しい性能の製品を選んで欲しい。






┃梱包用品

様々な食品梱包材用品があるが、荷物にならず手軽に使えるのはジップロックが使い易い。100円ショップ等でもWジップバックが販売されているが、使い捨てならこれで十分。

使い終わったジプロックには生ゴミを詰めてからゴミ袋にまとめると臭いも気にならない。

アルミホイルやサランラップも、あると良く使うので持って行くと便利だ。



┃アウトドア家具

┃テーブル(机)

テーブルと言っても使われる用途は様々で、調理用、食事スペース、料理用のカウンターになったりする。アウトドアでテーブルは、あればある程便利なので頻繁にバーベキューをされるなら是非準備したい。

更にテーブルは衛生面にも有効で、地面から30cm高いだけで菌の繁殖が数千倍違うので、食材の保管や調理のペース、食事に関してはテーブルで行いたい。

選ぶ基本は強度と収納の2点で、天板には荷物やクーラーボックスを乗せたりすることもあるので、頼りない製品は避けたい。また、テーブルはバーベキュー用品の中では最も大きな道具なので、二つ折り等のテーブルはセットするのは簡単だが、それ以上小さくならないので運搬も収納にも困る時がある。天板がロール状に収納できる製品だとコンパクトに収まり女性でも運べる。


┃チェアー(椅子)

家族だけ等限られたメンバーでバーベキューをするなら椅子は準備したい。椅子がある事で快適なだけでなく、湿気や熱さ寒さ対策やダニ等の害虫リスクも軽減できる。

アウトドアで使用する椅子は折りたたみ式が普通だが、畳み方は大きく分けて2種類ある。傘の様に畳む収束タイプとフレームを3つ折りなどに畳むタイプ、また、1本の棒状に収納できるベンチもある。

注意するのは耐加重で、大柄な人は強度の高い製品を選ばないと、アウトドア用の椅子は良く壊れる。

●テーブル&チェアーの選び方は>>こちら



┃食 器

┃皿(プレート)

料理やドリンクまで片手で持つことのできる立食用のプレートや、落としても割れないガラス製のプレート、紙皿だけど確りしていて丈夫な製品等様々。

予算や人数に合わせて好きな製品を選んで欲しい。


┃カトラリー

ナイフやホークなど、アウトドア用の製品を集めてみたが、アウトドア製品でなくても100円ショップでも十分に揃う。ケースが欲しければ同じく100円ショップでタッパーを購入すれば良い。



┃アウトドア用カップ

紙コップやプラスティックの製品でも良いのだが、最近はワイン等を楽しむ人も多い。

しかし、ちょっと良いワインを準備したのに、グラスが使い捨てでは折角のワインも台無しなので、アウトドアでは割れないポリカーボ製のワイングラスが使い易い。


また、グラスではなく金属製だが、真空二重構造で保温性能の高いタンブラーがある。これであれば飲み物が直に温まってしまったり、氷が溶けてしまう事を避けられ美味しく飲み物が楽しめる。

バーベキューで使いやすい食器をまとめてみたので参考にして欲しい。
●バーベキューで使いやすい食器は>>こちら



その他

┃水タンク

ポリタンクに蛇口が付いていてウォーターサーバーの様に使える。水場が無かったり遠かったりすると一つあると便利。

タンクがあれば名水を調べておいて、行く途中に汲んで行きそれでスープを作る事もできる。

蛇口が付いているので水量がコントロールでき、両手を離しても水が出て来るので使い易いが、ペットボトルでも代用できない事は無いので、欲しい人だけが準備すれば良い。



┃タープやパラソル

暑いシーズンに日影の無い場所で1日過ごすのは危険なので、タープやパラソルの準備が必要になる。

日除け効果の高い製品であればテント等でも構わない。タープは基本的に2種類でその他の機能として虫除けのネットが付いている製品がある。

タイプ別や設置等に関しても各ページで解説しているので、購入を検討されている人は参考にして欲しい。



┃虫除け

アウトドアに出かけて日常的に被害に遭うのが虫だ。被害に遭うとアウトドアには二度と行きたくないと考える女性も少なくないので、たかが虫くらいでアウトドアが嫌いにならない様に準備したい。

また、蚊位なら良いのだがブヨは体質で重傷化する人もいるので侮っては行けない。清流(海辺でも川の近くや沢があると注意が必要)の近くに行く時にはブヨ対策も準備しておくと良い。

基本的にはできるだけ肌を露出しない事など服装も重要だが、絶対に虫を避けたいのであれば、虫のいない冬にバーベキューをするのが良い。近年冬のキャンプが人気なのもこうした理由からだ。


┃照明(ランタン、ヘッドライト)

バーベキューと言えば殆どがランチなのだが、ディナーであっても構わない訳で、キャンプではディナーが最も豪華な食事で楽しみであったりもする。また、暑いシーズンは日が暮れてからの方が快適に過ごせる。

人の少なくなった静かなスポットで、サンセットや星空を眺めたりしながら楽しんだりできるのもバーベキユーの特権だ。しかし、夜のバーベキューができる場所は限られると思うが、くれぐれも大騒ぎして周囲に迷惑をかけたり、通報等されない様に注意したい。

水辺では酔って飛び込むのも事故の共になるので、ばか騒ぎが目的なら日中にした方が良い。


┃ランタン

色々とハードルが高い夜のバーベキューだが、行うには当然、灯りが必要になる。ランタンはキャンプでも3個程度使用するのが普通だが、近年は防災用品として常備している人も増えているので、参加者に声をかければ数を集めるのは問題ないだろう。



┃ヘッドライト

ランタンの他に調理する人が必ず用意したいのが頭に付けるヘッドライトだ。ランタンでは手元を照らせないので、調理スペースに置いても眩しいだけだったりする。夕暮れから調理する必要がある場合はヘッドライトを準備して欲しい。

ヘッドライトのベルトが輪っかだけのタイプの製品なら、首に下げて使う事も出来るので女性でも使い易いだろう。



長々とバーベキュー用品の一覧に合わせて一通り説明を記したが、全てが必要な訳ではないので、自分が必要だと考えるバーベキュー用品を準備すれば良い。

また、車や保管場所の都合で、とにかく手軽に楽しみたいと言う事であれば、手ぶらでバーベキューを楽しむ事もできる。

手ぶらでバーベキューをする方法を紹介すると、これまで記して来た内容が元も功も無い様に感じるが、参加者が多過ぎたり、バイクのツーリングなど別な目的の集いなど、バーベキューの準備に時間が取れない場合でも、都合の良い場所で楽しめる方法になる。


┃手ぶらでバーベキュー

手軽にバーベキューを楽しむのであれば、バーベキューのサービスをしている牧場や公園等を利用する方法や、バーベキュー用品だけ一式レンタルする方法、食材も含めてバーベキューの出前を頼む方法もある。機材やゴミの回収までしてくれるサービスもあり本当に手軽に楽しめる。

中にはレストランの様に自分では何もせず、予約した時間に行けばローストチキン等を食べられるサービスを提供している施設もある。受けられるサービス内容は施設や地域、サービス事業者毎に特徴もあり内容も異なる。




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